美容ナースは、看護師に人気の転職先ですが、一般的な科とは全く違う分野なので、仕事内容についてあまりイメージが沸きづらいと思います。
「美容ナースに興味があるけど実際どんなことをしてるんだろう」と悩む方に向けて、実際に美容看護師として勤務経験のある僕が美容ナースの仕事内容を詳しく紹介していきます。
美容ナースに興味がある
美容ナースって本当に楽なの？
実際、美容ナースって何してるの？
という方は是非参考にしてみてください。
看護業務だけではない裏方の仕事
一般病棟では、たくさんのコメディカルのスタッフがいるため看護師は看護業務に専念することができますが、美容クリニックでは、看護師が看護業務以外の仕事を任されることが多いです。
「えっこんなことまで看護師がしないといけないの？医療事務ってこんなに大変なんだ」
など美容ナースに転職後は看護業務以外のことで苦労することも出てきます。
転職後に困らないためにもまずは、美容ナースの看護業務以外の裏方の仕事を紹介します。
まるで医療事務？受付業務
大手の美容クリニックでは、看護師の資格がない受付スタッフやカウンセラーと呼ばれるスタッフが受付を担当することもありますが、ほとんどのクリニックでは、看護師が受付を担当します。
受付では、来院された患者様の案内、カルテ作成、契約書の作成、お会計など医療事務に似た業務を行います。
「えっと、何の書類がいるんだっけ？あれっ、お金が合わない。ずっと患者様待たせてる〜」
など慣れない業務に初めのうちは、あたふたすると思います。
また、美容クリニックを利用する患者様は、社会的地位が高い方も多く利用するため、高い接遇マナーが求められます。
これまで高齢の患者様を相手にざっくばらんに会話をしていた新人スタッフはそのギャップにまずつまづきます。
正しい言葉遣い、挨拶などの基本的な接遇マナーを身につけておきましょう。
電話、メール対応
クリニックには、問い合わせの電話やメールが多数届きます。看護師はそれら１つひとつ対応を行います。
電話やメールの内容として
「予約を取りたいんですけど、空いてる日時を教えてください」
「シワが気になるんですけど、どの様な治療になりますか？料金を教えてください」
と言った内容から
「先日、そちらで治療したんですけど全く効果が分からないんですけど」
というクレームの電話まで。クレームの電話はメンタルがやられます。
美容あるあるですが、美容クリニックでの業務で1番辛い瞬間がクレーム対応かも知れません。
電話対応では、高い接遇マナーだけではなく、美容に関する専門性の高い知識で患者様のお悩みに対応する必要があります。
SNS・ブログでクリニックの広報活動
集客のためにSNS、ブログでクリニックをPRすることも看護師の仕事の一部になっています。
新しい治療機器の紹介、キャンペーンの案内、スタッフのおすすめのアイテムなどSNSを活用して情報発信を行い、集客していきます。
気になるクリニックがある場合はホームページからSNSを覗いてみてください。クリニックの雰囲気が垣間見えるはずです。
機材の滅菌、物品管理
美容クリニックでは、専任の滅菌技師がいないため看護師が機材の滅菌をする必要があります。オペ室での経験がある看護師は重宝されると思います。
また、資材の管理も看護師が担当するため、物品の発注など業者とのやり取りを行います。定期的に棚卸しもあり、責任をもって管理しなければなりません。
資材の管理だけではなく、クリニックで使用する医療機器もメーカーさんと連携を図り管理します。故障時やメンテナンスの際は看護師がメーカーさんの手配を行います。
看護師は常日頃から医療機器の不備はないかなど観察しなければなりません。
以上が美容ナースが行う看護業務以外の主な仕事内容です。
美容ナースは、忙しくないと思われがちですが、患者様の施術以外にも受付業務、電話、メール対応、SNSで発信、物品、医療機器の管理などやることがたくさんあります。
新人スタッフは口を揃えて
「意外とやることあるんですね。もっと余裕があると思っていました。」
と言うほど日々の業務に追われています。それでも一般病棟に比べると命に関わることはないので心地よい忙しさで仕事ができると思います。
美容ナースに転職した際には、患者様の美容施術だけではなく、裏方の仕事がたくさんあることを頭に入れておくだけでギャップに悩まなくて済みます。
看護師として担当する治療内容
続いて実際に患者様に対して行われる治療について症例数が多いものを紹介していきます。美容ナースになればいずれかの治療を担当することになると思います。
美容外科手術の介助
美容外科のオペの介助は、美容ナースにとって重要な仕事です。
美容ナースも一般的なオペ室の看護業務と同じように器械を主治医に渡す直接介助と、患者様のケアや点滴管理、室内の環境調整を行う間接介助があります。
美容の分野では最も緊張度が高い仕事です。オペ室や外科病棟での勤務経験がある看護師は活躍できる場だと思います。
主な手術として、二重の治療、隆鼻、脂肪吸引、女性の胸、陰部の治療などが挙げられます。
美容は華やかなイメージがあると思いますが、オペは結構エグいです。
「キレイになるためにこんなグロいこともしてるんだ」
初めてオペについた時の僕の率直な感想です。
血など見るのが苦手な看護師は転職前にその旨を伝えましょう。
脱毛治療
現在、脱毛を希望する患者様が増えてきており脱毛治療は美容クリニックにとって売り上げの面でも欠かせない治療になっています。
レーザー機器の操作は簡単に扱えると思いますが、患者様の毛やお肌の状態を見極めてレーザーを当てるため経験が必要な治療になります。
脱毛治療は一般的に浸透しており、気軽に受けられる治療のイメージもありますが、火傷やシミ、色素沈着などトラブルも多い治療になります。
レーザーを当てるだけで楽と思っているなら勘違いかもしれません。
スキンケア治療
ニキビ、ニキビ跡、乾燥肌、凹凸などお肌の悩みでたくさんの患者様が美容クリニックに来院されます。
看護師は、患者様の肌の状態を見極め医師と共に最適な治療を提案する必要があります。
スキンケアに関する製品など常にアップデートされていくためアンテナを貼って最善の医療を提供出来るように努めています。
化粧品での治療では、3ヶ月、半年と経過を見ていくので患者様のお肌の状態を観察した上でその時に最適な治療を提案していきます。
看護師のスキルによって効果が変わってくるので責任重大です。
あなたに担当してもらえてよかった〜と言われることもあり、患者様とキレイになった喜びを分かち合い、やりがいを感じる瞬間です。
AGA（薄毛）治療
男性だけではなく女性にとっても深刻な悩みのAGA治療。デリケートな問題ですので高い知識、技量が求められます。
内服、スカルプ製品の案内、育毛、発毛施術などその方の頭皮の状態やライフスタイルに応じて最適な治療法を提案していきます。
内服の場合は副作用もあるため、患者様の健康状態を把握して医師に伝える必要があります。
患者様からしっかりとアナムネを取って情報収集をしましょう。
ヒアルロン酸、ボトックス注入
額のシワ、目じり、眉間、ほうれい線のシワなどで悩む患者様に対して、ヒアルロン酸、ボトックスを注入して患者様の悩みを解決していきます。
施術は医師が行いますが、施術以外の診療の補助を看護師が担当します。
効果を確認するために写真で記録に残すことや麻酔のクリームを塗ったり、治療が円滑に行えるように医師の補助をしていきます。
治療後の経過、注意点など看護師がきちんと説明して患者様に安心感を与えます。
注射・点滴治療
美肌目的の点滴治療、疲労回復の点滴、ビタミン点滴など様々な目的で点滴を受けに来る患者様がいます。
一般病棟の高齢の患者様に比べると血管はしっかりしていますが、失敗は許されないというプレッシャーは高齢の方よりも高いです。
定期的に注射や点滴を受けにくる患者様が多いので、1度失敗すると次回以降入りづらくなったりすることもあります。
僕も「次から別の人でお願いします」と言われたことがあり落ち込みましたが、相性もあるのであまり気にしないようにしましょう。
注射が苦手な看護師にとっては、意外と注射や点滴をする機会が多いので大変かもしれません。
注射が上手い看護師は、患者様、スタッフから頼りになる存在になります。
シミ・ほくろ除去
シミ、ホクロも相談の多い治療の1つです。レーザーの治療になるか、化粧品の治療になるか実際に患者様のお肌の状態をみて提案していく必要があります。
治療内容は最終的に医師が決定しますが、患者様の意見を汲み取り医師と患者様の橋渡しとして看護師の仕事は重要です。
「先生にレーザーを勧められたんだけど怖いからしたくないんだよね、他にいい方法はないかな？」
医師に言えないことなど看護師に相談されることも多いです。患者様に寄り添い、患者様の想いを汲み取った上で必要な治療を提案しましょう。
以上が美容クリニックで多い治療と美容ナースの仕事内容です。
一般病棟では、医師の診療の補助として看護師が直接処置をすることは少ないと思いますが、美容ナースは看護師が治療を行うことも多いため、やりがいはありますがその分、責任も伴います。
美容ナースに転職する前のアドバイス
いかがでしたか？今回は美容ナースの仕事内容について紹介しました。美容ナースは、一般病棟にはない裏方の仕事から専門性の高い美容の施術まで幅広い知識とスキルが求められます。
美容に関する専門的な知識や技術は、入職してから覚えることがほとんどなので焦らなくて大丈夫です。
一方、接遇、マナーは入職後からすぐに高いものを求められます。美容ナースに転職を考えている方は日頃から接遇に関して意識をすることで大きなアドバンテージになります。
美容ナースへの転職が人気の理由の1つに「楽そう」というイメージがあると思いますが、今回の記事を見て分かるように結構忙しいです。
美容治療の施術以外にも、受付など医療事務の仕事、物品管理、広報活動などやることがたくさんあります。
それでも、美容が好き。人が好き。キレイになる、カッコよくなるお手伝いをしたい。という方には美容ナースはやりがいのある仕事だと思います。
日頃の業務は忙しいですが、美容ナースは残業がほとんどなく、夜勤もないQOLの高い職場なので、今の職場が辛い、キツイ、辞めたいと思っているのであれば、美容へ転職を考えてみてはいかがですか？
今回の記事で少しでも美容クリニックでの看護師の仕事内容についてイメージできたら幸いです。
美容クリニックは人気のため求人は基本的にすぐ埋まります。転職サイトなどに登録して求人が出たらすぐに問い合わせすることをおすすめします。
美容ナース転職でとっても大事なことなのでもう一度言います。
これはもう、僕という存在がそれを証明しています。
あなたのやることはとっても簡単。
登録して、交渉して、転職するだけ。
なんとなくできそうな気がしてきたでしょ？
僕がやったのは、ただ下のやつに登録しただけ。
カタオカ美容ナース経験者がそれを証明しています！
登録する、たったこれだけのことで、あなたの人生を変えられるかも知れません。
いや、僕は変えてほしいです！
今の環境で苦しんでるあなたが、今の環境に不満を持ってるあなたがたったこれだけのことで変われるんです！
僕がクソみたいな看護師人生から抜け出せたんだから、あなただってきっとできる。
今の環境から抜け出してみませんか？
他にも業務内容や美容ナースについて詳しく知りたい方は気軽にご相談ください。
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