日本の落語には「熊さん,八さん,与太郎」などというキャラクターがでてくる。いずれも人の良い,ちょっと間が抜けた人たちだ。ほのぼの味があって私は好きだ。

中国の落語にあたる“相声”にはこういった特定の人物は出てこない。何と言っても“相声”はその時々の時事ネタを扱うことが多い。日本のようにお定まりのレパートリーを語るのとは違う。

とぼけた味のキャラというのは,人にどこか安心感を与える。

とぼけた味のクイズというものもある。まじめに問題を考え,脳みそを絞る,というのではなく,「なあんだ,やられた」と笑い飛ばすのが好きだ。

このあいだのこと,深刻そうな顔をしてこんなことを言われた。

 

「あなたにだけ話すのですが,私はかつて1年半ほど言葉を話せなかったのです。その間,わたしがどうしていたか,分かりますか」

 

そんな過去があるとは知らなかった。言語障害にでもかかったのだろうか,それにしても今は大丈夫そうだ。回復したのだろうか。答えに窮していると,にやにやしながら言われた。

 

「ええ,生まれてから1年半ぐらいですけどね,泣いてばかりいたそうです」

 

やられた。私にもこの手のジョーククイズの手持ちがないわけではない。

 

「どのような強者の兵士をも倒してしまうものは何だろう。もちろん武器を使わず,命令を下すのでもなく,だ。」

 

答えはいろいろ考えられるだろうが,正解は「ベッド」だ。

ジョークにもとぼけた味のものがある。こんなのは日本の落語のまくらにでもつかえそうだ。

 

骑摩托车,后边有人超车,我骂了一句,冲他吐了口痰,结果忘了自己戴着头盔。

「ある人,バイクを走らせていると,後ろから猛スピードで追い抜いていくのがあった。思わずバカ野郎と怒鳴りつけ,そいつに向かってつばを吐きかけた。ここまではよかったんだが,ヘルメットをしているのを忘れてた」。

 

このヘルメット,写真のような頭をすっぽり覆うやつだ。もう一つ。

 

妈妈批评儿子:“我就不明白了,一天内你怎么能做这么多的蠢事?”。儿子理直气壮地回答:“我起床早啊!”

お母さんが息子を叱っている。「まあ,お前という奴は,たった一日のうちに,よくもまああれやこれやこんなに沢山ばかなことをやれるもんだね,え?」子どもは元気いっぱいに答えた。「うん,今日は早起きしたから」

 

子どもがでてくるだけあった,こちらのほうが,ほのぼのするようだ。