あるとき、学生さんが意地悪い笑みを浮かべて「先生、どうして中国では白い車を買ったほうがいいか知っていますか」と聞いてきました。私は得意げに「知ってるよ、日本でも白い車は人気があるから」と理由を答えました。

日本で車を買うとき、営業マンは必ず白い車を勧めます。赤や黄色の車は、個性があっていいけれど、中古車で売るとなると、あまり人気がありません。なので、買い替えのとき、高く買い取ってもらえないよ…と。

その学生は、大笑いして、「違うよ…。絶対にわからないと思いますけど、よく考えて」と答えをじらします。皆さん、おわかりになりますか?

中国の人も、買うなら白い車、と言います。が、その理由は日本と少し違うようです。もし黒い車を買ったら、結婚式や葬式があるたびに「お宅の車を貸して もらえませんか」と言われ、赤い車を買ったら、さすがに葬式では使えませんが、結婚式や祝い事の度に「お宅の車を貸してもらえませんか」と言われるからだ そうです。

ある人が、黒いベンツの新車を買ったそうですが、本人が1度も乗らないうちに、ずっと結婚式、葬式、お客様の送迎…と友人の間を行ったり来たりしていたと言います。

白い車は、祝い事にも忌み事にも使えない、だからだれも「貸してください」と言ってこないそうです。

なるほど…ですね。

カテゴリ:いぶこみの風景
投稿者 :岸 弘子